【ぼくたちはドクターじゃない 感想】このバランス感覚がメディアファクトリー文庫だなぁとおもった
今日はここまでにしたい。
こんばんは、積希です。
「ぼくたちはドクターじゃない」読了。
僕たちはドクターじゃない (メディアワークス文庫 き 2-1)
- 作者: 京本喬介
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 文庫
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少子化高齢化に伴い慢性的な医者不足を解決するために、若年のうちから医療従事者を育てるためにできた制度「特別医学生」。その特別医学生である4人の少年少女が織りなす医療ドラマ。
メディアファクトリー文庫を読んでいておもうのが、ほんとに登場人物が子供すぎず、かといって大人過ぎない微妙なバランスで成立しているのがいいなぁとおもう。
今作も主人公たちは15歳の少年少女ではあるけど若い頃から医療に従事しているため、実に大人びて描かれている。大人びて描かれているがそこにはまだ大人としては経験が少々足らないが故の悩みとかそういったものが垣間見えたりして面白い。
これが従来のラノベだと子供っぽく書かれすぎて緊張がないし、一般的な小説だと堅苦しくなってしまうだろう。
そのあたり、メディアファクトリー文庫の他作品もそうだけど、絶妙なバランスで登場人物が書かれているなぁと感じる。
本作はいろいろ専門的な用語もでてくるが登場人物各位がそれぞれの専門があるので、少々説明的ではあるがそれなりに説明しあって進むため置いてきぼりになることもなくよいよい。
登場人物もよくよく癖があるキャラクターとして描写されているので、読んでいて飽きない。
医療ドラマとしてもエンタメ的にも十分な内容だなぁと感じた。
個人的にはドクと紅の関係がほんとうに「二人で一人」な関係で描かれていていいなぁとおもう。できれば今後、この作品の続きが読めればなぁと思えるぐらいには面白かった。
どうでもいいけど、最後に観た医療ドラマとかたぶん「白い巨塔」だわってことを思い出した。
あとこのメディアファクトリー文庫はジャンル分けどうすりゃいいのか悩む。